🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
ピチャン――――…
水溜まりに足を入れる…
不気味に水溜まりを踏みつける足音が…薄暗い歩道に響く。
「――――井金…お前はそれでいいのか?」
「!?――――…」
突然…名前を呼ばれ僕はピクッと肩を上げる。
後ろを…ゆっくり振り替えると…
壁なような大きな男がこちらに向かって歩いてくる。
「――――だっ…」
“誰だ!”って、言いたかったが……ここ最近誰とも話していなかったためか、声が出ない!
それよりも、外国のレトロホラー映画のような大男にビビってしまったのか…声が震える。
これで、その大男がチェーンソーなんか持っていたら…僕は即座に殺される冒頭の脇役以下である。