🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
「井金――――…ロッカーに行くのか?」
ゆっくり、話ながら近寄ってくる大男に僕は…素直にコクン、コクンと何度か首肯く。
「井金――――…顔色が悪いが…ちゃんと寝ているか?」
とうとう、大男は僕の前まで来て――――顔を覗くまでの距離となった…が、大男の顔を見て僕は「あ…」と、全身の力が抜けた。
「――――刑事…さん?」
「ん、こんな夜中に…険しい顔で家から出てここへ向かうってことは…“復讐”するって…決めたのか?」
大男は――――数週間前に“サイコメトリー”をする男性と一緒に来た…刑事さんだった。
ガチガチに付いた筋肉が印象的で…スーツがはち切れそうで違う意味でハラハラドキドキしたのを思い出される。