🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
「もう――――疲れたんです…」
僕はまっすぐ見てくる刑事さんから目をそらすと……そう――――呟いた。
「そうか――――…でもな?復讐したやつらの末路をお前にも伝えたが……いいもんじゃない…」
「それでも――――それでも…僕を壊した…あの二人は…許せない」
じめじめとした空気が僕と刑事さんの間に流れる。
――――復讐する道具をあのコインロッカーから受け取り…実行するだけ…
「本当に…疲れたんです……あの二人は僕の黒い歴史を持ってる――――…それを流されたら…僕は…僕は……」
足元だけを見つめ…僕は――――刑事さんに訴える…。
法で裁けないなら…僕が…
「君の勇気を――――…そんな事に使わないでくれ」
刑事さんが一歩――――僕には歩み寄ったのが分かった…。
暗い歩道で向かい合い影は…
大男に捕まる――――細い男…の図である。