🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
「刑事さんは…僕が…二人から何をされたか知ってるんですよね?」
あの、サイコメトリーの男性から僕の過去は聞いているだろうと…身を固くして訪ねる。
僕の過去を知っていたら…“復讐なんかするな!”って、言えないはずだ!
「いや――――…青年からは何も聞いていない。あのネカフェで二人のやり取りを聞いていた…ぐらいの知識しかない!
あの日だって…青年に予告もなしに連れ出されたからな!」
「え――――…?そうなん…ですか?」
あの男性は僕の過去を話していないと言う…
刑事さんを連れてくるくらいだ…洗いざらい話しているのだとばかり思っていた。
「――――彼は…いい人…ですね」
「そうだな!いい青年だ!」
刑事さんは嬉しそうにベッドをバンバン叩きながら笑った。
少し…
サイコメトリーの男性が…羨ましくなった。
「でもな――――俺は思うんだ…井金…君もきっと……いいやつだと」