🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
「少年よ――――もう少し寝てていいぞ?もう少しで、青年もここに駆けつける」
「――――駆けつける…?って、ここにですか?」
僕は慌てて飛び起きる!
が、ガッチリ捕まれた腕にあっという間に刑事さんの腕の中にスポンっと、収まってしまった。
「えっ、だって――――刑事さん!?」
「大丈夫、大丈夫――――…痛くしないから」
――――え?何が?
僕は腕に包まれ…身動きのとれない我が身を案じた。
「しっかり――――少年に“復讐”させてやるからな…」
刑事さんは僕を抱きしめ頭を撫でた。
「え――――…?」
――――復讐させてくれる…?
刑事さんが…率先してそんなことを言っていいのだろうか?
僕は、刑事さんの腕のなかで戸惑う。
が、当の本人は…いまだに僕の頭をナデナデしながら…鼻唄を歌い始めた…。