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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第26章 魔法が解ける――――…



2日――――…



未來ちゃんがいなくなって…



マンションの寝室には――――彼女の残り香すらも…消えかかっていた。



ボスの暗示が消えて――――家に帰ってきているのでは?と、行ってみたが…姿はなく…


ホテルの部屋を再び借りているのでは?と、暗示にかかっているホテルの従業員に月子さんと松原を監視している者にも探りを入れたが――――…


彼女は…いなかった。


ガス漏れ爆発を防ぐためにマンションを出た頃から彼女の様子はおかしかった…。


しかし、私への態度や夢に対する――――…大きな変化はないように感じた。


大学生爆破殺人の夢を見てからだって…


おかしい――――…


何かを見落としている?


それとも、彼女が私に黙って…


いやだ!それは考えたくない!





私たちは愛し合っているんだから――――彼女を疑いたくない!





「未來ちゃん――――…帰ってきて…」



私は、彼女の枕に顔を埋め――――…大きく深呼吸をした。


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