🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第26章 魔法が解ける――――…
コンコン――――…
「黒羽様……戸次様がいらっしゃいました…」
寝室の扉をノックされ手の渋々…枕から顔をあげる。
すると、許可もしていないのに寝室の扉が開いた。
「――――勝手に入らないで…、リビングに行くから…待っててよ」
「別に、俺はどこでもいいんだけどさ――――…あれ?俺の花束…どのに飾っているの?」
~は?花束?
私は、意味不明な事を言う戸次を睨み寝室から追い出した。
「花束――――あ~カウンターに置き去りにされていたやつね?…そう言えば…見当たらない…ゴミ箱にでも捨てたんじゃない?」
「いっ、いえ――――花束…は…私どもは見ておりません」
勝手に捨てたと思われたくなかったのか、家政婦の一人が慌てて弁解のために会話に割って入ってきた!