🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第26章 魔法が解ける――――…
「見てないって――――結構…派手目のガーベラの花束だったのに?」
「はっはい――――昨日の朝…ここに来たときには花束…を見かけた者は一人もおりません!」
――――昨日の…朝…
そう一昨日、未來ちゃんとアイスを食べているときに戸次が訪ねてきて…
その時に…柄にもなく花束を持ってきたのを私は見かけた……
だが、ポンとカウンターに置いたから…気にもしていなかった!
「花束――――…その日!その日に――――未來ちゃんがいなくなった…花束と消えるなんて……」
「消えたって――――…まだ2日だろ?大学の方とかには行ったのか?夢を阻止しようと動いてるだけかもよ?」
「行った!それとなく――――…ターゲットの身辺も探った!でも、接触してなかった!――――井金の方も同じだ!」
戸次の危機感のない発言に私はイライラが止まらない!
まだ、2日――――と言うが…昨日…帰ってこない――――それを見つけられない自分にも…腹が立つ…。