🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第27章 暗示と希望――――…
私は――――…この能力を次に引き継ぐことが出来なかった…。
59年間、何度か結婚や子作りのことは考えた…
だが、結婚はしなかったし…子作りもしなかった…つい、避妊をしてしまう癖ができていた。
私は一度も――――快楽に飲まれなかったし…酔った勢いとか…若気のいたりでてっ、とか…そう言う過ちはなった。
戸次と黒羽の関係を聞いたことがあったが…
「アイツを見てると孕ませたくなるんすよぉ~」
と、言う戸次の考えが理解できなかった。
私は…
そう言うとところが欠けているのかもしれない……と、思った。
男性の出で立ちで……腹ボテの黒羽を想像して興奮するのは理解しがたいが……無性に誰かを自分のものにしたいとか――――…手に入れたいとか…そう言うと感情は沸いてこなかった。