🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第4章 歌姫の秘密と救出!
次から次へと暴露されるLaLa(ララ)の秘密に、顔がどんどんと青ざめていく。
「あっ、あ――――僕…ぼ…僕…」
今にも泣きそうなLaLa(ララ)を、そっと抱き締めると月子さんは母親のように背中を撫で落ち着かせる。
「大丈夫、大丈夫――――…オーナーも私たちも…あなたの秘密は誰にも言わないから…」
LaLa(ララ)は月子さんにしがみつき――――…やっと…声を上げて泣いた。
しばらく泣いていたLaLa(ララ)こと、吉良 宗性(きら そうしょう)君は…今までの事を話始めた。
幼い頃に、母親が宗性を実家に預け出ていったらしい。
実家には、祖父母の他に母親の歳の離れた妹がいた。
祖父母は娘の子供を世話したが――――、思春期に突入していた妹は姉の子を鬱陶しく感じ――――…苛めていた。
幼い子に酷いことを――――と、思うが…姉の子はハーフで幼いながらに顔立ちがよく…血が繋がっているとはいえ…妹はその顔にコンプレックスをいだいていた…だからか、宗性に強く当たっていた。