🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第29章 力の代償と神様
爆弾は自分を作ったの――――創造主を見ていた。
爆弾の目の前にいたのは…
一人の男性。
どこにでもいそうな――――…本当に普通の男性で…
俺は…その人の考えが……分かり…
爆弾から手を放した。
『青年よ――――分かったか?』
おいおい、俺以外安全な場所でちゃっかり見守っていたおっさんたちの言うなればことか?
防弾ガラスの向こうからマイクを使って俺に話しかけてきた十勝を睨む。
しかし、俺は…申し訳なさそうな顔をする十勝を無視して防護服をその場で脱ぎ出した。
『ちょっ!皇輝さん!危ないから――――部屋を出てから脱いでください!』
慌てた様子の未來ちゃんが、十勝の手からマイクを奪い俺を心配している。
「大丈夫!――――これ、爆弾じゃねぇ~し!」
『へ?――――で、でも…』
「十勝~知ってたんだろ?この爆弾は…側だけで…肝心の“核”が無いことに!だから、こんな場所に放置できるんだって!」
『ハッハハハ~!バレたかぁ~、やっぱり…お前の力は本物なんだな…』