🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第31章 【最終章】兄弟――――松原家
「わざわざ…招待状サンキューな――――」
俺から離れ、微笑む天輝は首を振った。
「我が流派家元のお披露目だからね――――…兄さんには見届けてほしかったんだ」
「じいちゃんも引退って…聞いたけど」
辺りを見渡し――――じいちゃんと両親を探す…
すると、我が家のメンバーはこの会の目玉となりそうな大きな生け花の前で――――来客と談笑していた。
時折、俺たちの方を父が見て真顔になっている。
「お前――――父さん達のところにいかなくていいのか?」
「もう子供じゃないんだ…大丈夫だよ」
は?いいのか?次期当主がこんないい加減で…
「それに――――お祖父様には…俺からお願いして引退してもらったんだ…残念だけど――――…それが一番」