🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第31章 【最終章】兄弟――――松原家
「新しく松原家流派の当主は、親戚の若頭でもある――――松原 隼斗(まつばら はやと)さんだよ」
――――は?
松原…隼斗?
誰だ!?
「兄さん――――その“誰だ?”っ顔も……イケメンだね」
「――――天輝…お前が推薦人だと言うことも含めても…我々は隼斗の実力を認めてはおらん!」
「お父様は――――自分の世界でしか物事を判断出来ないところがあるから……意義を申し立てても見方が少なかったんだよ。
しかも、自分が正しいと思っているところが…恐ろしく無知で嘆かわしい。
兄さんの件だって…華道の道を選ばなかっただけで…切り放した――――…
本当は、この会場の誰よりも…華道の才能に溢れていたのに…お父様はその才能を潰した……右目と共に……」
「お前――――俺の目のことも知っていたのか?」
親父は怯えるように天輝を睨むと、才能のところで俺を睨んだ!
「コイツの何処に才能があるって言うんだ!乱暴で我が家の面汚し――――…花を生けてもでたらめ…我が家の流派を壊してくる!我が家の血がコイツには引き継がれなかった!」
すでに、会場の客たちは俺たちの会話を聞き――――やり取りを野次馬のように見始めた。