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「で、でも――――当主はお前だとばっかり……」


「隼斗さんは、ちゃんとした我が家の流派に乗っ取った美しい華道をする人だよ。
　お父様より階級は低いですが、人望もあり国内外のコンクールで常に入賞しお教室も沢山経営している。
　――――当主の資格は十分に備えている。あとは、階級を上げるだけだけど…本人に興味が出たら取りに行くだろうね」


「天輝――――きさま、きさま！小さい頃から…お前を当主にするために母さんと苦労して…根回しを続けて来たって言うのに！この親不孝者め！」


すると、怒りが頂点に達したのか――――…親父は涼しい顔で話す天輝に襲いかかる！




「天輝――――！？危ない！」


「きさまぁぁぁぁぁぁぁ！」




俺は天輝を守ろうと手を伸ばしたが――――いかんせん…着物だと距離感がつかめず――――体が伸びない！