🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第31章 【最終章】兄弟――――松原家
「気絶してるな――――…お――――い!誰か、親父を医務室に運んでくれ!」
一瞬、静まり返ったが、バタバタとホテルのスタッフが動き出す!
と、そこに――――慌てた母さんが父の延びている姿に卒倒し父に駆け寄るも――――担架に乗せられ運ばれる父と共に会場を後にした。
「はぁ――――これで、俺も心置きなく松原家を出られる」
「は?――――天輝お前…家を出るのか?」
会場では、お騒がせした事のお詫びと――――そろそろ、新当主のお披露目が始まるとアナウンスされた。
「ああ――――今、大学通いなんだけど片道30分って遠くてさぁ…。それに、野口さんのマンション部屋余ってるって言うから!独り暮らしは不安だけど彼と一緒なら生活できるかな?って!」
「――――は?」
俺は、ピッタリと天輝に寄り添うダークマンを見て…ゾワッと悪寒が走った。
「同棲ですか?」
すると、小首をかしげた未來ちゃんがダークマンに質問する。
「そうですね――――…愛する人とは片時も離れない……お兄様の教えがここに来て効力を発揮いたしました。ありがとうございます」
「ぶ――――!?は!?あ、愛する…人って!?お前ら…」
俺が二人の関係を問いただそうとしたところ――――会場が暗転し…お披露目会が始まった!