
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第5章 宝のゴミ
さぁ!今日も1日頑張るぞ!
と、スタッフルームで着替えると私はお店の開店準備をする。
皇輝さんは先にお店に向かい、入り口に置く生け花をする。
実家が華道の家元?とか言っていただけあって、ボクシングの元大学チャンピオンとは思えぬ繊細さで生けていく。
時折、斬新な生け花を作るが――――花に合わせて生けるらしく…基本はちゃんと押さえているから、素人が生けた物には見えない。
「相変わらず――――斬新で繊細でアグレッシブな生け花ねぇ~」
おばあちゃんが皇輝さんの生け花を誉めるが…
斬新で繊細でアグレッシブって…意味が分かんない。
「こんなに生けられるなら、実家でもやっていけたんじゃない?」
そう言うと、皇輝さんは「はあ~いやっすよ!」と、嫌そうな顔をして生けた花を入り口に置いた。
