
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第5章 宝のゴミ
「あんな…お堅い世界――――俺は無理っす!
それに、弟が後を継ぐって決まってるので今さら花をやりたいって言っても迷惑っしょ?」
弟さんが当主になることは決まっているらしく――――…皇輝さんは弟さんの邪魔になるからって…ここ何年も実家には帰っていないみたい。
ボクシングの試合でケガをして右目が見えなくなり…ボクシングを引退せざる終えず大学もいられなくなったとたんに…皇輝さんの両親は仕送を止め音信不通になったらしい。
皇輝さんの両親は――――ボクシングと言う取り柄の無くなった息子を捨てたのだ…。
「――――…別に、未練はないっすよ?俺は…俺の生きたいように生きるって決めたんだから…」
そう言うと皇輝さんは厨房に入るための服装に着替えるために店を出ていった。
