
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第5章 宝のゴミ
2年前は、私がおばあちゃんのレシピを引き継ぎ…厨房に立つ予定だったのに…
不器用が過ぎて……ホール担当にされた…
「私が…おばあちゃんの味を引き継ぐ予定だったのに……」
「な~に言ってるの?何ヵ月も挑戦していたのに…その間に皇輝君が覚えちゃったんじゃない!」
おばあちゃんが私の隣でため息をつく。
「――――面目ないです…」
「我が家の女は…ど~して、料理下手なのかしら?美希(みき)も未來(みくる)も…」
あ~…なんも言えない…
叔母さんである美希さんも…せっかちな性格の上に…旦那様である岳(がく)さんの方が家事をしている。
「そういえば…岳さんのご飯って…おばあちゃんのレシピが多いよね?なんで?教えたの?」
「いや?教えてないよ――――…一緒に生活して、私のご飯を食べて…覚えたみたいね……彼は彼で優秀だからね、なんで美希と結婚したのかしら?」
