テキストサイズ

🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第5章 宝のゴミ


――――私もそう思う…


なんで岳さんは…あんなせっかち聖人の美希さんと結婚したんだろう…



「――――ま、あんたも…周りから…似たようなことを言われそうだけどね…はあ~」


――――ん?


おばあちゃん…意味がわからん…



「さっ、時間も時間だ――――開店するよ」



厨房では、下ごしらえのチェックをしていた皇輝さんが「OKっす」と、開店のgoサインを出す。




「――――なんか…皇輝さんのお店って気がしてきた…」



「あんたに譲るつもりだったのに…予定が狂いそうだわ」



――――ん?おばあちゃんが何か言ったけど…聞こえなかった。



開店中の…のれんを出すと――――お客さんがこちらを気にしながら入っていく。


「いらっしゃいませ――――お好きな席へどうぞ」



今日も――――看板のないホテルの一角を借りた和食屋がひっそりと開店を始めた……。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ