
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第5章 宝のゴミ
「はい――――今日も1日お疲れ様」
「うっす……お疲れっしたぁ~…」
夕方から…夜の10時過ぎまでの短い営業だが…
ホテルを利用する客から――――…口コミで利用する方まで…今日も小さな店は満員御礼だった。
皇輝さんの作る、名物の親子丼も沢山出た。
「――――マジで…ヘトヘトっす」
「一人で厨房を回すって大変よねぇ~…」
おばあちゃんがヘロヘロの皇輝さんを見て笑っていた。
「そう思うなら…厨房に人を増やしてくださいよ……」
じと~っと、私を見る皇輝さんに私は身を縮め隠れる。
私に厨房での働きを期待してはダメです!
「――――諦めなさい…未來は…ホールで十分!だいたい…狭い厨房を占拠してるのはあんたでしょうが!」
「う゛!月子さん…痛いところをついてくる…」
コンパクトな店内だけに…厨房は狭く…身長が大きく手足も長い皇輝さんが厨房に入ると…他にサポートをする人が入るには…若干手狭に見える。
