
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第5章 宝のゴミ
元々…おばあちゃんが使いやすいように設計された厨房だ…皇輝さんが使うとなると…それなりに配置は変えたらしいから…今さら…私が使うとなるとなると、逆に使いづらい…
つ~か、私の身長じゃ届かない道具もあるのでは?
「一人で頑張りな!」
「うっす…」
そのうち、身長の高い皇輝さんのために厨房を改装する予定らしいけど…まだ内緒なんだって――――…
「さっ、片付けて帰りな――――…」
「はぁ~い!」
「うっす!」
厨房は皇輝さんが片付けて、ホールは私たちが片付ける。
最後に、今日の生け花を写真に納めて――――…
おばあちゃんに挨拶してから帰る。
おばあちゃんはホテルに住んでるから…最後の後片付けや点検をしてから店を閉めて帰る――――。
その前に私たちは店を出て着替えた社員出口から帰る。
帰るときも守衛さんの前を通り――――…社員証を見せ、タッチ申請で出口の扉を開けて外に出る。
「はい、お疲れ様~!」
守衛さんは、防犯カメラをチェックしたり、社員の顔と社員証をさりげなく確認して通す。
シルバー人材センターから派遣されている守衛さんだが、なかなか仕事の出来るおじ様で私は気に入っている。
皇輝さんとふざけたおしゃべりもするし、気さくなおじ様である。
