
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第5章 宝のゴミ
(未來ちゃん!!!)
――――歪んで聞こえる…不愉快な音…
呼ばれてる――――…
呼ばれているのに…歪んで聞こえるその声と音に…
苦痛になる――――…。
(未來ちゃん!未來ちゃん!!!起きて!)
――――うるさい…気持ち悪い…
(未來ちゃん!未來ちゃん――――…)
――――皇輝さん…?
「やめて……歪んでる……」
「良かった!――――大丈夫か!」
――――え?あれ?
目が覚めた…
じんわり汗をかいている額や首もとのに…状況を確認しようと…ぼやける視界を一生懸命に動かす。
「凄い…うなされてたよ?――――…なんか、手をバタバタさせた…何かを掻き分けるような…泳いでるような…」
そんな、暴れっプリに…思わず起こしてしまったらしい。
あのゴミの中から出られたことで少しホッとする。
――――でも、あの夢はなんだったんだろう…
人がいなかった…
あれは“死”を暗示する…夢じゃなかった?
