ペニクリを愛して
第4章 運命の再会
「やだ~、先輩、僕よ。
大杉京平です」
何年ぶりかで自分の事を
僕と呼んでしまった事に赤面しながら
身分証明書として運転免許証を提示した。
「えっ?ほんとに京平くん?
やだ、あなた性転換しちゃったの?」
「いえ、まだ未完全なんです」
「じゃあ…おちんちんは付いたままなのね」
落ち着きを取り戻した彼女は
ようやく一息ついて着席した。
「しかし驚いたわ~
あなたがあの時の男の子だなんて
名乗ってくれなきゃ全然わからなかったわ」
「先輩は、あの時と
まったく変わってませんよね」
じゃなきゃ、先日のテレビを見たところで
気づかずにいただろう。