白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第2章 射精
「あれっ?その顔。
まるで、なあ~んも知らないんだな」
まただ。また人をガキ扱いしやがる。
でも知らないもんは知らない。
悔しいが図星だ。
「いいか、ちゃあんと教えてやるからな。
よく聞けよ」
「別に知りたくもないよ」
鼻水みたいな奴の正体が病気でなく、
精通ってやつで、
精子とやらががでてきたってのが
判っただけで充分だ。
「ダメだ!大事な事なんだ。
しっかり聞け!」
直樹の奴、目が真剣だ。
「わかったよ。じゃあ、手短に頼むよ」
「コホン」ひとつ咳をして直樹が話し始めた。