白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第12章 令嬢 緑川志保
「ベッドもあるし、
少し横になって休めばいいですよ」
「そうね…洋服が皺になっちゃうから、
脱いじゃおうかな?」
えっ?そ、そうだね。
皺になっちゃうよね。
どうぞ、脱いじゃってください。
そういって僕は志保に背中を向けた。
でもこの鏡張りの部屋…
志保に背を向けても丸見えだ、
志保は背を向けた僕に安心したのか、
大胆に脱衣をはじめた。
まともに脱衣を凝視するよりも
こうしてミラー越しに見ていると
まるで覗き見しているようで
ちょっぴり興奮してしまう。
なにもしないと言ったはずなのに
僕の股間は見事にテントを張っていた。
「む、胸が、く、苦しいのなら、
ブ、ブラも外しちゃったほうがいいですよ」
生唾を飲み込みながら提案すると、
そうですねと言って
背中に腕を回して志保はブラも外した。
『マジ?!』
白い背中が眩しいほどに
僕の目に飛び込んできた。