白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第15章 熟女 文江
「ねえ、こういう風俗の女の子の
紹介記事を書くのに、
取材にかこつけて
ヤッっちゃたりするんでしょ?」
目が好奇心でギラギラしている。
「いえ、僕のような駆け出しの男は
そんなことをするのはご法度ですよ」
そう弁明してみたが、
何度かはお店には内緒ねといって
ペニスをしゃぶってもらったことがあった。
女の子からしてみれば、
サービスすれば、
自分をいい様に書いてもらえるという
魂胆があってのことだろう。
「ふうん…私だったら
順也くんみたいないい男が取材にきたら
大サービスで生本番しちゃうけどねえ」
そう言ってクスクス笑った。
「あっ、でもこんなおばちゃんじゃ、
立つものも立たないか」
そんなことないですよ。
文江さんは素敵な女性ですよ。
そう言ってあげると、
「ほんと?そんなこと言われると、
おばちゃん女になっちゃうわよ?
そうしたら順也くんどうする?」
と聞いてきた。
どうすると言われても…
文江さんは母と同年代だし、
ぽっちゃりした体からは
あまりフェロモンを感じなかったし…
なんて答えていいものか、迷った挙句、
文江さんなら誘いを受ければ大歓迎ですよ。
なんて答えてしまった。
この他愛もない僕の一言が
文江さんの女に火をつけてしまった。