白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第18章 最終章
できれば、直樹を主人公にした方が、
エロい小説になるのは間違いなかった。
『なんせ、あの巨根だからなあ。
あんなのを突っ込まれたら
女性達はヒィ~、ヒィ~泣いて喜ぶぞ』
しかし、あくまでも主人公は僕自身。
小さなペニスも、
包茎も包み隠さず描写しよう。
理恵は・・・そうだなあ、
おしとやかな反面、
少し淫乱な性格にしてみよう。
里中さんは、ぼくの性教育係。
彼女によって、僕は性に目覚めていく。
うんうん。いいぞ。
なかなか面白くなりそうだ。
僕の意識は
中学へ入学した時期へと
タイムスリップする。
『直樹に陰毛のことを聞かれ、
ドギマギしたっけ。
陰毛がないとキスできないって
真剣に悩んだもんなあ。
理恵は胸が大きくて可愛い子だったなあ。
ブラのラインシルエットを見て
勃起するなんて僕って純情だったよなあ』
こうして、僕の回顧録というべき
「白い雫(しずく)」がスタートした。