白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第18章 最終章
「先生、編集の意見を無視して
突っ走ったんだって?」
僕の首に腕を絡ませながら
いたずらっぽく笑った。
「いいじゃないか。書くのは僕なんだ。
僕が書きたいものを書く」
「でも、理恵さんとの思い出を綴った小説が
ボツになって可哀相・・・」
磯崎の香水の香りが、僕を刺激させる。
「もういいって言ってるだろ。
そんなことより…」
僕は磯崎をソファに押し倒した。
「久しぶりにどうだい?いいだろ?」
「うふふ、最初からそのつもりよ。」
磯崎の体に馬乗りになり、
豊満な胸を揉んだ。
「あん、もうせっかちなんだから。
先生は包茎なんだから
シャワーできれいにしてきてください」
はいはい、わかりましたよ。
いいかげん、包茎の手術を
考えたほうがいいかな。
磯崎との体の相性がよかったので、
あれ以来、月に何度かはSEXを楽しんだ。
彼女も割り切った関係を楽しんでいるようで、
肉体関係になったからといって、
何かを見返りに求めたりはしなかった。