白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第10章 順也と理恵 それぞれの歩む道
「ねえねえ、それって、お泊り?」
「まあ・・・ですね」
「きゃあ~、初夜ね、初夜♪」
「もう、からかわないで下さいよぉ」
「あのね、やる前に、ちゃんと洗うのよ。
順也くん、まだ包茎なんでしょ?。
お風呂でちゃんと洗わないと臭いんだから」
そっか…お風呂ねえ…。
やっぱりテントでキャンプとかより、
ちゃんと海岸のそばのホテルに泊まろう。
ちょっと出費が嵩むけど、
まあ、なんとかなるだろう。
「ねえねえ、順也くんって初めて?」
「初めてって?」
「あんもう鈍いなあ。
チェリーボーイ、つまり童貞なのかって
聞いているのよ」
「・・・・・チェリーです」
めちゃ恥ずかしい・・・
顔から火がでそう・・・
「ねえ、手ほどきしてあげようか?」
「ええっ?ほ、本当っすか?!」
「冗談よぉ、
もう、ほんとに相変わらずウブなんだからあ。
じゃあ、がんばって
しっかりリードしてあげんのよ」
そうだよな。
やっぱり男の僕がしっかりと
リードしてあげないとなあ。