白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第10章 順也と理恵 それぞれの歩む道
青い海。白い雲。
そして抜けるような高い空。
近県の海だから
海の透明度はそんなによくないけど、
それがかえって香織の白いビキニを
際立たせた。
僕は思い切ってブーメランビキニ・・・
とはいかなかった。
だってモッコリに自信がないもん(泣)
ブカブカのバミューダーに貧弱な体・・・
ちょっと情けない。でも心はハッピー。
香織と初めての旅。
今夜はムフフ・・・
二人で胸まで海水に浸かり、
真夏の海を満喫した。
「ねえ、水の中って浮力があるんだよね」
「うん」
「じゃあ、お姫様抱っこして」
香織が腕を僕の首に絡ませる。
「じゃあ、足をあげて」
僕は右手を香織の背にまわし、
左手を両膝の下に潜らせた。
「順也・・・大好き・・・」
僕たちは波に体を預けながらキスした。
海水で、とてもしょっぱい味がした。
水の浮力で右手一本で
香織の体を支えることができたので、
左手を自由にし、香織のヒップを撫でた。
「いやん。もう、順也のエッチ!」
「えへへ、香織のお尻、かわいい~」
「ねえ、私のこと、好き?」
「好きだよ」
「私も・・・」
夏のギラギラした太陽が2人を祝福していた。