
白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第10章 順也と理恵 それぞれの歩む道
シャワーで体を洗いながら
バスタブの大きさを再確認してみると、
なるほど、こりゃ狭いなあ。
シャボンを泡だて、しっかりと股間を洗う。
包茎の皮を剥き、
亀頭の根元に溜まった白いチンカスを
丁寧に洗い流す。
『よしっ!準備OK!』
そのとき、バスルームのドアが開き、
香織が入ってきた。
体にはバスタオルを巻きつけている。
「うわっと…!?」
不意を突かれると男って案外もろい。
僕はタオルで慌てて前を隠した。
「背中・・・・流してあげよっか?・・・」
ありがとうと言いつつ背を向けながらも、
前はタオルで防御してしまってる自分が
情けない。
「うわあ~、すごく焼けたね。痛くない?」
そう言われてみると少しヒリヒリする。
「大丈夫だよ」
背中を洗い終え、シャワーでシャボンを流す。
「ついでに香織も洗ってやるよ」
そう言いつつ、
バスタオルを引き剥がそうと試みる。
(ただし左手1本で・・・
右手は相変わらず股間を隠している。
我ながら情けない画だ。)
「じゃあ、後ろ向くね」
そう言って素早く振り向いた。
