白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第2章 射精
放課後、僕は直樹を公園に呼び出した。
公園のベンチに並んで座り、
どのように話を切り出してよいものか
思案していた。
「なんか悩みでもあんのか?」
唐突に直樹が、そう言い出した。
「えっ?なんでわかるの?」
こいつ、超能力でもあんのか?
「長い付き合いじゃん。
お前の顔みりゃわかるよ」
長い付き合いって・・・
幼稚園の時からだから、
たかが6年程度ですけど。
まあ、そのへんはどうでもいいや。
僕は、思い切って、
今朝の、チンチンから飛び出た
鼻水のようなもののことを
聞いてみた。
「で、得体の知れないものが
飛び出したんでビックリしたんだな?」
「うん、あれってなにかの病気かな?」
・・・・
あれっ?答えが返ってこない・・・
直樹の横顔が微かに震えている。
『えっ?なに?泣いている?』
そう思ったとたん。
「ぶっわはははは・・・」
顔面が張り裂けんばかりの大声で
直樹が笑い出した。