白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第10章 順也と理恵 それぞれの歩む道
「私もあなたが好きよ・・・
でも・・・」
やはり順也が忘れられない。
できるなら順也に処女を捧げたかった。
「わかっている。
日本にいるボーイフレンドの事だろ?
でも、これから先、
君は奴のことだけを大事にして
枯れていくつもりかい?
俺はここにいる。君の目の前にいるんだぜ。
君を愛する気持ちは誰にも負けない。
君を愛した証をこの体に、
君の体に残したいんだ。
俺を受け入れてくれ。
俺の思いを遂げさせてくれ」
「・・・・わかったわ。
でも一つだけ約束して。
決して膣(なか)で出さないで・・・」
「約束する。
決して困らせるようなことはしない」
いつかは通る道だもの。
ユウのおかげで、アメリカ生活も楽しく過ごせてこられたんだもの。
ユウにあげてもいい。
順也・・・ごめんなさい。
ユウにエスコートされて
バンガローの寝室のベッドに横たわる。
心臓が早鐘のごとく打ち続けている。
私は今夜・・・女になる。
ユウは大事な宝物の箱を開けるように、
ゆっくりと理恵の衣服を脱がしていった。
『ああん・・・恥ずかしい・・・』
右手で胸を、左手で下腹部の翳りを隠した。