神の口笛
第3章 3
…
「お前、いつもいつも反抗的だな。やる気あるのか?」
マルコスの部屋はまるで泥棒でも入ったかのように散らかっている。
「…。」
「聞いてるのかっ!」
「…はい。」
「やる気あるのかって聞いてるんだよ。毎朝遅刻ギリギリ、訓練もボケーっとしやがって。」
「…気を付けます。」
「本当に思っているか?」
「はい。」
「なら、…服を脱げ。」
「…?」
「脱げと言っているだろうっ!!」
「…どうしてですか。」
エマは本当に意味が分からなかったので聞いた。
「野暮なこと聞くなよ。その生意気な態度を俺が改めさせてやるって言ってんだ。」
マルコスは、今まで見たことのない気味の悪い笑みを浮かべた。
しかし微動だにしないエマに痺れをきらし、乱暴に腕を引いた。
「出来ないなら俺が脱がせてやろうか?」
「んぅっ…!」
抱かれる姿勢で尻を鷲掴みにされ、エマはとっさに声を出す。
グレイの抱っことも、尻を撫でてくれた手付きとも、なにもかもが違う。
一瞬、恐怖が大波で押し寄せた。
力では勝てない。
「なんだ?イイのか?そうか、これがイイか?ん?」
マルコスは再びエマの尻を掴み上げる。
「や…めろ…っ」
「ふっ、生意気な女だ。そそるよ」
荒くなったマルコスの鼻息が耳に当たり、悪寒が走る。
尻を掴んでいた手が割れ目に迫り、アヌスをぐっと押された。
感じた事のない不快感に、エマは顔を歪める。
「ここはさすがに処女だろう?」
耳元で気色悪い声が鳴り、うっすらと生えた髭がざらりと当たった。
瞬間、エマはデスクの上にあったワイングラスに手を伸ばし、マルコスの頭部めがけて思い切りぶつけた。
ガラスが鈍く割れる音が響きわたる。
「…っ何をする!!!」
怒りで充血した目をひんむいて、マルコスは腰からナイフを抜き取った。
よける間もなく振りかざしたそれは、エマの肩をかすめた。
「お前、いつもいつも反抗的だな。やる気あるのか?」
マルコスの部屋はまるで泥棒でも入ったかのように散らかっている。
「…。」
「聞いてるのかっ!」
「…はい。」
「やる気あるのかって聞いてるんだよ。毎朝遅刻ギリギリ、訓練もボケーっとしやがって。」
「…気を付けます。」
「本当に思っているか?」
「はい。」
「なら、…服を脱げ。」
「…?」
「脱げと言っているだろうっ!!」
「…どうしてですか。」
エマは本当に意味が分からなかったので聞いた。
「野暮なこと聞くなよ。その生意気な態度を俺が改めさせてやるって言ってんだ。」
マルコスは、今まで見たことのない気味の悪い笑みを浮かべた。
しかし微動だにしないエマに痺れをきらし、乱暴に腕を引いた。
「出来ないなら俺が脱がせてやろうか?」
「んぅっ…!」
抱かれる姿勢で尻を鷲掴みにされ、エマはとっさに声を出す。
グレイの抱っことも、尻を撫でてくれた手付きとも、なにもかもが違う。
一瞬、恐怖が大波で押し寄せた。
力では勝てない。
「なんだ?イイのか?そうか、これがイイか?ん?」
マルコスは再びエマの尻を掴み上げる。
「や…めろ…っ」
「ふっ、生意気な女だ。そそるよ」
荒くなったマルコスの鼻息が耳に当たり、悪寒が走る。
尻を掴んでいた手が割れ目に迫り、アヌスをぐっと押された。
感じた事のない不快感に、エマは顔を歪める。
「ここはさすがに処女だろう?」
耳元で気色悪い声が鳴り、うっすらと生えた髭がざらりと当たった。
瞬間、エマはデスクの上にあったワイングラスに手を伸ばし、マルコスの頭部めがけて思い切りぶつけた。
ガラスが鈍く割れる音が響きわたる。
「…っ何をする!!!」
怒りで充血した目をひんむいて、マルコスは腰からナイフを抜き取った。
よける間もなく振りかざしたそれは、エマの肩をかすめた。