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雨の降る夜は傍にいて…

第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)

 31 9年越しの絶頂感

「相変わらず感度抜群だな」
 そう浩司が呟いてきたのだが相変わらずではないのだ、9年振りなのだ。

 それも、このストッキングラブの快感をわたしの心とカラダに刷り込んだのはアナタなのに…
 
「あっ、んんっ、ぃぁぁ…」
 だがそう想っていても本当に久しぶりの舌の快感に溺れ、言葉に出せないでいた。
 そしてストッキングのセンターシームをグイッと引っ張り、アソコに食い込ませてきたのだ。

「あんっ、っくっ…」
 更に快感に身震いしてしまう。
 ナイロン繊維のセンターシームの一本のより糸が、アソコの快感で充血して腫れているかの如くのヒダの間に食い込み、しかも、やや少しクリトリスにも触れてきたのだ。
 そしてストッキングのナイロン繊維に密着しているアソコとヒダを舌先で舐めてくるのである。

 子宮が、ヒダが、クリトリスが、ジンジンと疼きを昂ぶらせてきていた。
 そしてダメ押しで、舌先でグイグイとストッキングのナイロン繊維越しになぞる様に舐めてきたのだ。

「あっ、あうっ、んんっ」
 その強烈な快感には耐えられれなかった、わたしは激しく全身を震わせ、汗を噴き出し、2度目の絶頂感を迎えてしまう。

「あっ、っくうぅぅぅ…」
 うつ伏せで枕に顔を押し付け、全身を強張らせ、震わせ、絶頂する。
 堪らない快感、絶頂、9年越しのストッキングラブの絶頂感といえた。

「あぁぁぁぁ…」
 そしてわたしはその絶頂感と共に意識を飛ばしてしまった。

「あぁぁ……………」
 
 浩司はそんなわたしから顔を離し、ゆっくりとワンピースを脱がせ、ブラジャーを外し、そしてわたしの2度目の絶頂感に漂いながら弛緩している痴態を眺めてくる。

「あれから9年か…
 でもゆりはなんか変わらないなぁ…
 いや、あの頃より艶気が増してきているなぁ…」
 浩司はそうボソッと呟いたのだ。

「あの頃は…
 うん、確か…
 27、8歳だったかなぁ…
 ってことは、今は…」
 そこでわたしは初めて反応する。

「……ふうぅ…
 もお、歳の事はいいでしょうよぉ…」
 そう反論し、仰向けになる。

「うん、おや…」
 仰向けになったのでわたしのお腹の二度の手術痕に気が付いたようだ。

「あ…」
 わたしは慌てて傷痕を手で抑える。

「どうした…」

 浩司の目に慈しみの光が宿っていた…





 

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