雨の降る夜は傍にいて…
第5章 秋冷え…
38 転換期(3)
「いえ、実は、ネットで美紀谷先生のプレイのビデオとかを集めて研究したんです」
「あら、そうなのっ」
わたしは少し、その美香ちゃんの言葉に驚きと、嬉しさを感じてしまう。
「はいっ、わたし、美紀谷先生に憧れてますから」
「そんなぁ…」
だが、その彼女の言葉は素直に嬉しかった。
確かにわたしと同じガードポジションであり、左利きで、スピードがある…
本当に昔のわたしのプレイスタイルとそっくりであったのだ、たから余計に彼女の成長が気になるし、その言葉が嬉しかったのである。
そしてもう一つ驚いた事実がわかったのだ。
実は、わたしのミニバスから中学時代までの同級生が正式なバスケ部の顧問ではないのだが、美香ちゃんの中学の教師に赴任し、色々と陰で協力と、わたしの過去の話しを彼女に教えたというのである。
これらの事実が、1年後のわたしの更なる転換のきっかけともなっていくのであった…
だが、まだこの時点では予想もしなかった。
そしてもう一つの揺るぎない事実…
それは彼女、大塚美香は紛れもなくわたしの最愛の男であり、禁断の『不倫』の関係の男の一人娘なのである。
この事実をバスケットボールから一歩離れると、浩司と美香ちゃんの関係を思えば思うほどに、考えれば考えるほどに、心がヒリヒリと騒めき、波打ってきていたのだ。
そして最大の刺激であり、その刺激の欲望の為に切望していた奥様との遭遇…
それは新たな『不倫』の転換期といえる関係を構築してしまったのである。
「美紀谷先生…」
クリニック交流会が終わった直後に、奥様から声を掛けられた。
「あ、はい、美香ちゃんの、あ、大塚さん…」
わたしは努めて冷静なフリで返事をしたのだが、心の中では心臓が破裂するのではないかというくらいにバクバクと激しく高鳴っていたのだ。
だが、これこそがわたしが欲し、切望していた刺激なのである…
「いえ、実は、ネットで美紀谷先生のプレイのビデオとかを集めて研究したんです」
「あら、そうなのっ」
わたしは少し、その美香ちゃんの言葉に驚きと、嬉しさを感じてしまう。
「はいっ、わたし、美紀谷先生に憧れてますから」
「そんなぁ…」
だが、その彼女の言葉は素直に嬉しかった。
確かにわたしと同じガードポジションであり、左利きで、スピードがある…
本当に昔のわたしのプレイスタイルとそっくりであったのだ、たから余計に彼女の成長が気になるし、その言葉が嬉しかったのである。
そしてもう一つ驚いた事実がわかったのだ。
実は、わたしのミニバスから中学時代までの同級生が正式なバスケ部の顧問ではないのだが、美香ちゃんの中学の教師に赴任し、色々と陰で協力と、わたしの過去の話しを彼女に教えたというのである。
これらの事実が、1年後のわたしの更なる転換のきっかけともなっていくのであった…
だが、まだこの時点では予想もしなかった。
そしてもう一つの揺るぎない事実…
それは彼女、大塚美香は紛れもなくわたしの最愛の男であり、禁断の『不倫』の関係の男の一人娘なのである。
この事実をバスケットボールから一歩離れると、浩司と美香ちゃんの関係を思えば思うほどに、考えれば考えるほどに、心がヒリヒリと騒めき、波打ってきていたのだ。
そして最大の刺激であり、その刺激の欲望の為に切望していた奥様との遭遇…
それは新たな『不倫』の転換期といえる関係を構築してしまったのである。
「美紀谷先生…」
クリニック交流会が終わった直後に、奥様から声を掛けられた。
「あ、はい、美香ちゃんの、あ、大塚さん…」
わたしは努めて冷静なフリで返事をしたのだが、心の中では心臓が破裂するのではないかというくらいにバクバクと激しく高鳴っていたのだ。
だが、これこそがわたしが欲し、切望していた刺激なのである…