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雨の降る夜は傍にいて…

第2章 春雷

 49 後悔の大波

 さっき一度フェラしてもらい、射精できた事は大きかったのだ。

 チンポは蕩けそう名な快感に震え、ジンジンと疼いてはいるのであるが、まだ、射精感の昂ぶりは襲ってきてはいなかった。

 大丈夫、まだ、いける…

 そして少しだが、俺の心に余裕が生まれてきていたのだ。
 
 ああ、ゆり姉ちゃんのカラダ、柔らかくて気持ちいい…
 そして正面座位という体位により感じるゆり姉ちゃんのカラダの重さも心地よいのであった。
 そしてその余裕が、禁断の問いを浮かべさせてきてしまうのであった。

 それは、ありがちであり、禁断の問い掛け…

 若さ故の想いと、コンプレックス、そして俺自身の自己欲求…


「ね、ねえ、ゆり姉ちゃん…」

「は、はぁ、ん、な、なに…」

 ヌチャ、ジュボ、ヌチャ、ジュボ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「あ、あのさ…」

「あ、ん、ん、うん…」

「兄貴と、どっちが…」

「えっ…」
 ゆり姉ちゃんの動きが止まった。

 あ、マズった…

 それは訊いてはいけない…
 問い掛けの類であった。

 俺は言葉に出してすぐに、後悔してしまったのだ…

 バカだ…

 俺はバカだ…

 後悔という大波が、俺の心を襲ってきていた。






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