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雨の降る夜は傍にいて…

第2章 春雷

 50 感じて欲しい

「ゆ、ゆり姉ちゃん、気持ちいいの、感じてくれてるの…」

「あ、う、うん、当たり前でしょう、感じるわよ…」
 わたしはそう喘ぎながら応える。

 ヌチャ、ジュボ、ヌチャ、ジュボ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 そしてその応えとばかりに腰を動かしていくのだ。


「あ、あぁ、啓ちゃんの…気持ちいい…」
 わたしははそう喘ぎながら、啓ちゃんの背中に両腕を絡め、しがみつきながら、必死に腰を動かしていく。
 慣れない体位に、そしてあまりの快感に、つい油断すると腰の動きが止まってしまうのであった。

 もっと、もっと…

 たくさん啓ちゃんに感じて欲しい…

 わたしはその想いにも囚われてもいたのである。
 だが、わたし自身も久しぶりの男の、セックスの快感なのである、内心では徐々に昂ぶってくるこの快感の波にさわられそうであったのだ。

「あ、う、俺も、気持ちいい…」
 啓ちゃんがそう喘ぎながら応えてくる。

「あ、んん、そ、そう…
 まだよ、まだ我慢できるの…」
 そう訊くと啓ちゃんはわたしの唇を求めながら、頷いてくる。

 さっき一度フェラして射精せた事は大きかったみたい…

 少し余裕もあるようだわ…

 できるだけ啓ちゃんに感じて欲しかったのである。

 大丈夫、まだ、いけるみたいだわ…


 そして正面座位という体位により感じている啓ちゃんの顔がよく確認できるのだ。

 ああ、やっぱり、ただしとしているみたいだわ…





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