禁断の夏合宿
第3章 陽子と佳奈
『な、なんだって!
じゃあ、昨夜の物音はこの子だったのか!』
「それでね、
陽子に話したら陽子も見たいんだって」
まるで流行りの映画でも見たいというように
彼女はサラリと言ってのけた。
「な、なんのことかな?」
ここはシラを切るしかないと思った。
「あらら…
そんなことを言ってもいいのかしら~
私、写メも撮っちゃったのよねえ」
なんならスマホの画像を見せましょうか?と
彼女が逆襲に出た。
「そんな…オナニーの最中に
シャッター音なんてしなかったぞ!」
きゃはは~、オナニーしてたって白状したぁ~
二人の女の子は手をバンバン叩いて喜んだ。
「頼む!!昨夜のことは
見なかったことにしてくれ!!」
両手を顔の前で合わせ
拝むポーズで頭を下げた。
「私は別にいいけどぉ~陽子がね」
そう言って佳奈は陽子の方を見た。
「佳奈にだけ見せただなんてズルい~!」
ほら、陽子がかわいそうじゃん…
ここで見せてくれたら
他の人には絶対に言わないしさあ。
悪魔の囁きが吉本を窮地に追い込んだ。