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禁断の夏合宿

第7章 男としての意地


本来ならば
毎晩女子高生を
とっかえひっかえ抱けるのだから
涎が出そうになるほど嬉しいはずが
育美との愛を育てていきたいと決めたので
毎晩浮気をするような感じで気が引けた。

しかも、条件は
必ず女の子を絶頂に導くというノルマに
気が重くなる。

『さて…トップバッターは誰と誰だ?』

手にした順番表を広げてみた。

大家妙子と隅田淳子か…

二人とも一年生で
水泳部ではおとなしくて
目立たない存在だった。

『よかった…
井上佳奈や樋口陽子のように
セックスに貪欲な二人でなくて…』

ぼんやりと順番表を眺めている吉本の
テーブルの前にタンっ!と大きな音を立てて
里美が栄養ドリンクの瓶を置いた。

「それ、私からの差し入れよ
頑張んなさいよ」

意味深に笑って
「時間があったら私も可愛がってよね」
と一言添えることも忘れずに言った。

『ええいくそっ!
もうどうにでもなれってんだ!』

昼間は水泳部のコーチをして
夜は女を抱くという過酷なスケジュールに
憂鬱になりそうな気持ちを奮い立たせるように
ドリンクのスクリューキャップを
プチプチと音を立てて開栓すると
グビグビっと一気に喉に流し込んだ。


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