禁断の夏合宿
第8章 妙子と淳子
淳子の髪を優しく撫でてやると
「ん…んん…っ」
甘えたようなあえぎ声をあげて
吉本の胸に顔を埋めた。
体も小さくて幼い顔つきなので
幼子の面倒を見るベビーシッターの気分になる
まるっきり淫らな気分になれない。
『いかんいかん…
こんなことではフルに勃起しないじゃないか』
心を奮い立たせて
淳子の股間に手を伸ばす。
すると淳子は脚をぴったりと閉じて
体を固くしてしまった。
『?』
抱いてほしいと言いながら
この態度は…
吉本は浮かんだ疑問を言葉にした。
「君…もしかして初めてなんじゃ…」
そう尋ねると
淳子は小さくだが確実に首を縦に振った。
吉本は驚いたように体を起こすと
「いかん!いかん!
俺みたいな男にバージンを捧げるなんて
お前、どうかしているぞ」と
淳子の説得を試みた。
「いいんです!
早かれ遅かれ誰しも処女を捨てるんですから」
「そうは言っても…
いいか、これは人生最初で最後の儀式だ
恋い焦がれる男に
貫いてもらうのが一番なんだよ」
こんな節操のない下半身を持つ男に言われても
まったく説得力がないのは承知していた。
「いいんです!
私、先生となら後悔しませんから!」
そう言って淳子は
離さないとばかりに
強く吉本を抱き締めた。