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終焉告げる金色の蝶と死想の少女

第1章 死に魅入られた者

夜の帳が下ろされた背景には、金色の蝶が無数舞っている。それはひどく人の目を惹きつけ、捉えて離さない。


ぼんやりと浮かぶ月色の文字。


《終焉を告げる金色の蝶》


終焉。――ああ。この言葉を見聞きするだけで、歓喜してしまう。



抗えない快楽、依存。


死は少女を愚者にする。


たとえ最果てに墜ちようと、そんなものは些細な事でしかないのだから。少なくとも少女にとってはの話だが。

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