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「はあ···っ、やあっああ······」

自分でも触ったことのない未知の感覚に、また体がせり上がりそうになる。
恥辱からか分からない、自分の目に膜が張り、それをこぼすまいと唇をかみしめた。

「もう充分か。 このようなトロリとした愛液は欲情の証拠だ。 見てみるか」

そんなことを仲正さんがまるで普通の会話をするみたい話してくる。
ぬめって光る人差し指を伸ばした舌で舐めあげ、顔を背けた私の首すじにそれを塗り付ける。

少し前に彼が私の両手首から手を放してくれたけれど、痺れて動けなかった。
こんな状況で身を硬くしているだけの私が細々と訴える。

「い、や…仲…お···願いです······わ、若林くん…助け、て」

こんなことをしたら、今度こそ若林くんに顔向けできない、そんな気がした。

「残念だが……あれは今叔父の家だからな。 いくらでも騒いでいいと言わなかったか。 先ほどの威勢はどうした？ 随分と大人しい……」

足の間になにかが滑ってきて、それが強く私の入り口を押す。
仲正さんの体は冷たいのに、腿に触れたときのそれだけは驚くほど熱かった。

「や─────ンんっ！！」

刺されるというよりも、力任せにこじ開けられるような痛みだった。
それに気を取られているうちに、彼が脱力した私の両脚の膝の裏をすくいあげる。
皮膚や肉がメリメリと引き伸ばされる、そんな音まで聞こえてきそうだった。

「···ひっい、······い···たっ、来ない、で…や…あっ…め」

途切れ途切れの呼吸の合間にうめき声がもれた。
大声を出すことも出来なかった。
体内に進んでくる熱の塊は硬く大きく、その先端が私の奥を押して自分の背中が反り返る。

そこまで来てやっと侵入が止まった。

「……こう言うと多少語弊があるが、女は犯すものだとわたしも思う」

中で拍動と似た微弱な感覚が伝わってきて、鈍く痛んだ。