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老人ホーム

第10章 夜勤後

田中がチーフに促され僕に背中を向ける格好になると、チーフは、田中のお尻を指さしながら、

「何か気付かない?」

と僕に言った。田中は、

「ちょっと〜!」

と言いながら、手でお尻を隠すような仕草をしたので、チーフは、

「ダメダメ!ちょっと手を避けて!」

と言って、田中の手を軽く払った。そして、チーフは、

「何となくお尻がツルっとしていてちょっと垂れてない?」

と言った。田中は、

「垂れてるって失礼ね!」

と言うと、チーフは、

「分からないかな〜?覚えておいて!こういうふうにパンツのラインが出てなくて、お尻がツルっとしているでしょ!それでちょっと垂れてるように見えるってことは、Tバック穿いてるってこと!」

僕は、その説明を聞きながら、田中のお尻に見入ってしまっていた。そしてつい感想が漏れてしまった。

「あ!本当だ!ツルっとしていて、少し垂れてる感じがあるかも…。」

すると田中は、

「平林君まで垂れてるって、失礼ね!」

と言って、もう一度お尻を隠す仕草をした。チーフは、

「隠したら平林君に違いが分からないでしょ!」

と言い、もう一度田中の手を軽く払ってお尻が見えるようにしてから、

「こういうときは、Tバックたからね!」

と言った。僕は、田中のお尻を見ながらも返答に困っていると、チーフは、

「田中さんのお尻って柔らかいのよ!だから利用者のおじいちゃん達からも人気なのよね!」

と言って、田中のお尻を撫でた。田中は、

さっきまでの声のトーンより下った普通の声で、真顔になって、少し不機嫌そうに、

「ちょっと〜!セクハラで訴えるわよ!」

と言った。チーフは、さすがにやりすぎたと思ったのか、

「おっと、こんなことしに来たんじゃないんだ!平林君に用があったの!」

と言うと、田中は僕に、

「その変態チーフに変なことされないようにね!じゃ〜、また後で!」

と言ってこの場を後にした。田中の去り際に、チーフが、

「どっちが変態なのよ〜!」

と言うと、田中は、

「そっちでしょ!セクハラチーフ!」

と笑顔を見せながら冗談交じりに言って去っていった。


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