テキストサイズ

いつかの君に感謝を

第6章 処置室


処置室の扉を開けると男の看護師さん2人がすでに準備を終わらせて待ってくれていた。男の看護師さんが2人って嫌な予感しかしない。


そして処置室の中に入ると銀のトレーには注射器が3本入っていた。


舞は銀のトレーに入った3本の注射器と男の看護師さん2人に不安でいっぱいの表情になり、今にもこの部屋から逃げ出したくなっていた


不安でいっぱいの舞に気づいた玲央が優しく声をかけた。


「大丈夫だよ〜?笑、そんなに不安な顔しないで!嫌なことは早く終わらせるよ!」


そして玲央は舞の頭をポンポンと撫で、準備をし始めた。舞は男の看護師さん2人に管が抜けないように気をつけられながら、車椅子からベットへと移された


そして上半身だけ下着も全部脱ぐように看護師さんに指示され、上半身裸の状態でその上から大きめのタオルをかけてもらい、ベットに寝そべった



ベットに寝そべると横からガチャガチャという音が聞こえた。音の鳴るほうへ耳を傾けると玲央が拘束ベルトを持っていた


舞は自分に付けられると悟り恐怖心が増幅した


「…………いや。」


舞は玲央の顔を見ながら小さな声でぼそっと呟いた。その声はちゃんと玲央に届いていた


「ん?これ?大丈夫。怖くないよ?動いちゃったら危ないから少しだけつけさせてくれる?処置が終わったらすぐに外してあげるからね?」


玲央は舞を安心させるために小さい子に話しかけるように声をかけた。舞は玲央に返答することも、頷くことも無くただ不安でいっぱいの表情だった


「大丈夫!そんなに不安な顔しないで?ほら頑張るよ〜、ごめんね〜」



玲央は拘束ベルトを両手首と両足首、そして腰に巻き付けた。舞は動こうと思ってもキツめに拘束ベルトで縛られており、動くことは出来なかった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ