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My life

第22章 家族

悠斗side

今日は風神先生のおかげで1日休みだ


起きてすぐ診察されて、午後の治療などの話を聞かされて嫌だったよな……


「頑張ったね〜、美桜は偉いな〜パパはみおが目覚めてくれて嬉しいな」


悠斗はベットから降りてベットの上で泣いている美桜を抱き上げ、声をかけた。


美優は美桜が診察されている間に部屋の奥の方で美桜の朝ごはんを作ってくれた



久しぶりのご飯で美桜のお腹がびっくりするため消化しやすいお粥をミキサーにかけた重湯のようなものだ



「頑張ったね〜!みおのご飯久しぶりに作ったけど食べる〜?」

美優はニコッと笑って声かけた


「グスッ、ヒクッいやぁヒクッうっヒクッ泣」


美桜は悠斗を抱きしめる力を強めた。


「食べないの〜?お腹すいてなかったかごめんね〜」美優は美桜に謝った


「グスッヒクッち、違うのヒクッグスッうっ泣」
美桜は美優の誤解を解こうと必死に話した


美桜はこれからの治療が嫌なんだよな……



「嫌なのはわかってる。大丈夫だから。今回はいつもより少しきついかもしれないけど、ちゃんと良くなるから大丈夫」


「ヒクッグスッ怖いヒクッうっいやヒクッ泣」


悠斗の白衣を握る美桜の手は少し震えていた


「怖いね、嫌だね、大丈夫だから。今は泣きたいだけ泣いて大丈夫だよ」


俺の白衣を握る美桜の手が震えていることには最初から気づいていた。怖くて怖くてたまらないんだろうな


美桜は頑張らないといけないことはわかってるが、怖くて不安でやりたくないという気持ちが入り混ざって少し感情がぐちゃぐちゃになっている


こういう時は思いっきり泣かせていったんすっきりさせるのが1番いい


美桜は悠斗に抱っこされながらたくさん泣いた



しばらくすると落ち着いてきた




「落ち着いた?今は治療のことは忘れて美優が作ったご飯食べよっか!」悠斗は美桜の顔を覗いた


「ヒクッ…うん…ヒクッ」美桜は目を真っ赤に腫らしながら頷いた



「美優〜みおのご飯ちょうどいい温度になってる?」



「うん!いつでも食べれるように準備してるよ!」美優はニコッと笑って答えた


悠斗「ありがとう〜、みお〜ソファーの方に移動しようか」


悠斗と美桜はソファーに移動し、美優はソファーの前にある机に美桜の朝ごはんを置いた



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