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My life

第30章 治療の始まり

樹side

「あ''ぁぁぁッ!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!せんせいおわりぃぃぃッ!むりってばぁぁ泣」


美桜は外れない固定をガチャガチャと動かし、腰を浮かせようとしながら泣き叫んだ


「辛いな、あともう少しだよ」


樹は美桜の頭を優しく撫で、顔をホットタオルで綺麗に拭きながら言った


「ハァハァ…もうおわりぃヒクッうっヒクッいやぁ泣」


「大丈夫だよ〜あともう少し、偉いな〜」


「うッヒクッせんせいのばかぁぁヒクッ泣」


「辛いな〜もう少しだからな〜」








ピピッ


機械の終わりのアラームがなった



「頑張ったな〜少し休憩しような〜」



「ヒクッ…もうおわりぃヒクッ…」



この後どうしようかな……


とりあえずずっと美桜にこの椅子に座らせるのは可哀想だからベットに移してあげるか



「みお〜今からベットに移ろうね〜」




樹は椅子を元の状態に戻して美桜をベットに移して、
下はなにも履いていないのでタオルをかけた


可哀想だけど今治療しないと美桜が後で苦しくなる。心を鬼にしないといけないな……


「みお〜先生一旦今使ったの片付けてくるから少し待っててね」


樹はみおに片付けると言って治療室の外に出た


部屋の外に出ると悠斗がいた


「おっ悠斗じゃん。いつからいたの?」


「お疲れ、5分前ぐらいに来た」


「みおだけどあともう少し時間かかりそうなんだよね〜」


「わかった、俺はみおが終わるまで外で待っておくよ」


「みおのことは任せて〜、みおのフォローはよろしくね笑」


「あ〜俺に任せな笑」


悠斗は壁に背を預けながら待った


そして樹はみおの注射と突起の着いた指にはめるゴムを取りに行き、みおの担当の看護師である蒼を呼びに行った



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