テキストサイズ

My life

第34章 双子ちゃんとお姉ちゃん



「じゃ〜まずお熱から測ろうね〜」


そう言って潤が体温計を悠和の脇に挟んだ


「ごめんね〜」


ピピッ


「お熱何度だったかな〜?先生に見せてくれる〜?」


「うん」


「36度6分、お熱ないから大丈夫だね!次はもしもしするね〜!上手に洋服上げられるかな〜?」


「うん!」


悠和も湊の診察に慣れてきたのか、緊張感がなくなっていた



そして悠和は洋服を上にあげて深呼吸をした


「お〜!上手上手!そのまま深呼吸してね〜」


「スゥーハァースゥーハァー」


「もう大丈夫だよ〜、音も綺麗で大丈夫だね〜
次はお口あ〜んだよ」


「あ〜」


「よし終わり〜!あと1つ頑張ろうね〜」



そして湊は準備しておいた注射器を近くに置いた



注射器を見た悠和の顔はリラックスする前の緊張と不安でいっぱいの顔になった


さっきまで近くにいた潤は悠和の袖をまくって左腕を簡易机の上に置いた


「いッ、ぃや……」


悠和は潤によって固定された腕を動かそうとした


「大丈夫大丈夫、ほら頑張るよ〜」


悠斗は悠和を安心させるように声をかけた


「少し抑えるね〜ごめんね〜」


潤は悠和の腕を固定した


「じゃあ少しチクってするよ〜、危ないから動かないでね〜、ごめんね〜」



そして湊はサッと消毒をして針を刺した



チクッ


悠和は黙って体に力を入れて痛みに耐えた



「あともう少しだよ〜、頑張れ〜







はい終わり〜!頑張りました〜」


そして湊は悠和の針を刺した部分にシールを貼って道具を片付けた


「はるくん強かったね〜!さすがお兄ちゃん!」


潤が悠和の頭を撫でながら言った


「……ぅん」


悠和は照れたように返事をした


そして悠斗は悠和を抱き上げて美桜達がいる方へと行った


ストーリーメニュー

TOPTOPへ