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悠斗side

美桜は顔を見上げ悠斗の顔を見た


「……ぱ……ぱ……」


美桜は弱々しく悠斗を呼んだ


悠斗は美桜の顔を優しそうな顔で見た


「どうした？パパはここにいるから大丈夫」


悠斗が優しく美桜の頭を撫でると美桜は悠斗の胸に顔を当てた


美桜の目は真っ赤に腫れてたくさん泣いたことがわかる。そして顔は熱で熱く真っ赤になっており、体も具合が悪いせいでぐたっとしていた


悠斗はベットに座りながら横に抱っこしている美桜が寒くならないように毛布をかけた


そして部屋をノックする音が聞こえた


部屋には湊が入ってきてこちらへと近づいてきた

「ベット移してくれてありがとね〜、美桜はパパが大好きだね」

湊が美桜に笑顔で話しかけるが、美桜は湊の声に体を強ばらせた


そんな美桜の様子に湊は苦笑いをした

「みお〜、もう何もしないから大丈夫だよ〜？笑
先生に美桜のお顔すこしだけ見せて欲しいな〜」

湊がそういうが美桜は動かなかった。そしてさらに体に力を入れて湊を拒否していた


湊は手に冷えピタを持っており、美桜のためにも湊に協力しないとな

「みお〜大丈夫大丈夫。じゃあパパにお顔見せてくれるかな？」

美桜は何か嫌なことをされるんじゃないかと感じ、悠斗の胸から顔を離さなかった


「大丈夫！先生もう美桜が嫌なこと何もしないからね？約束するよ」


湊の必死な言葉に美桜は固まった。あともう一押しでいけそうだな

「みお〜湊が嫌なことは何もしないって約束するってよ〜？少しだけ顔を見せてあげて」


悠斗がそういうと少し間を置いたあと美桜は悠斗の胸から顔を離して少しだけ上を見上げた


湊はすかさず手に持っていた冷えピタを美桜のおでこに貼った


美桜は急な冷たさにびっくりし、また悠斗の胸に顔を当てた


「……嘘つき…ﾋｸｯ…ｸﾞｽｯ…ﾋｸｯ」


美桜はボソッとつぶやき泣き始めた


湊は慌ててごめんね〜と言うが美桜は聞いていなかった


元々ぐずってたのもあるしもう体がだるくて眠いんだろうな


「樹、少し部屋の電気暗くしてくれる？」


「おっけ〜」

そして部屋を暗くして悠斗が美桜の背中を一定のリズムで撫でるとみおは眠りについた


悠斗は美桜が眠ったことを確認すると美桜をベットの中に入れ、布団をかけてあげた