My life
第44章 嫌々ちゃん
悠斗「まずはお粥からね。ほら口開けて」
悠斗はスプーン満タンにお粥をすくって美桜の口へと運んだ
やっぱり量が多い。私がいつも食ベテル1口からしたら3口分ぐらいある。
美桜は渋々小さく口を開けた
悠斗は小さく開けられた口に無理矢理スプーンを入れてお粥を全部口の中に入れた
そして立て続けに味噌汁をお粥より少し少ない量をすくって美桜の口の中へと入れた
美桜の口の中はご飯と味噌汁でいっぱいになっていた
そして少しづつ飲み込んでいき、口の中のものが全部無くなるまで1分以上かかった
悠斗「あと全部1口ずつ食べたら終わりだよ。ほら頑張って食べるよ」
悠斗はさっきと変わらない量のお粥をスプーンですくって美桜の口元に近づけた
しかし美桜は一向に口を開けなかった
悠斗「美桜?ほら口開けて」
美桜「……減らしてほしぃ」
言葉が最後になるにつれて声も小さくなっていった
悠斗はため息をついてスプーンに乗っているお粥の量を少し減らした
悠斗「はぁ…分かったからほら口開けて?少し量減らしたからさ?」
美桜「さっきと量全然変わってない」
悠斗「ちゃんと減らしました。これ以上減らすことは出来ないよ?それにちゃんと口からご飯食べてお腹が消化できるようにならないと退院は出来ないからね。
早く退院したいならちゃんと食べなさい」
美桜「……………」
美桜は黙って下を向いた